今イチバン気になる災害対策、コロナへの対策

 

今の時期の家づくりで最も気になるのが、やっぱり地震や台風などの災害と新型コロナウィルスへ、どう対処していくか、ということ。
コロナ禍を契機に、大きな変革の兆しが見えてきていて、家づくりもまたその変化が……。

家づくりに取り掛かる前に、まずはいろいろとチェックしてみましょう。

災害対策

耐震性能

東日本大震災の余震は今なお続き、熊本地震など、もはやどこでも地震が発生する危険性をはらんでいます。耐震性能は、しっかりとおさえておかないといけない時代です。
耐震等級は、建物の強度を表す指標で、1~3の3段階に分けられています。耐震等級1は、震度6強~7規模でも倒壊しないレベル。耐震等級2が等級1の1.25倍、等級3が1.5倍の強度を示しています。しかしこれは、あくまで単発の地震に対してのもの。
熊本の地震では、震度7の地震が2度起き、一度目の地震でダメージを負った家の多くが、2度目で倒壊しています。長期優良住宅の認定基準は耐震等級2以上ですが、等級3以上が理想です。耐震等級を上げると、地震保険も下がってお得です。

ハザードマップの活用

災害が起こった場合にキケンとなる場所や避難場所が掲載されたハザードマップもチェックしておきましょう。洪水や地震、降雨被害時などそれぞれに異なるので注意を。ハザードマップは各自治体から発行されています。

スマートハウスで防災

毎年多発する台風や降雨災害。停電が起きると、現代は気温変化や持病など、人命にかかわるリスクにもなりえます。省エネはもちろん、創エネ、畜エネができるHEMSなどを搭載したスマートハウスなら、一時的な災害トラブルにも対応可能です。

地盤サポートマップ

例え同じエリアであっても、地盤の違いで地震への影響が大きく変わってくることが分かっています。実際、たった一本の道が違うだけで被害の大きさが違っていたという実例もあるようです。
現在、「地盤サポートマップ」というWEBページから、細かく地盤状況を検索することができます。スマートフォンでもチェックできるアプリもあるので、チェックしてみてください。
https://www.j-shield.co.jp/jiban-portal/

新型コロナウィルスへの対策

ウィルスを家の中に持ち込まない!

外から戻ってきた時点ですぐにケアでき、それが習慣付けできるような家づくりを目指すのも、有効な一手でしょう。玄関すぐそばに手洗い場を作ったり、洗面所へ直通する通路をつくったり……。また、シューズクロークに上着や帽子、カバンなどを置けるスペースをつくり、付着したウイルスと屋内を隔絶するアイデアを採用しているお宅も増えています。

工期スケジュールの遅延

全世界的に感染拡大が続く新型コロナウイルス。その影響は住宅業界にも及んでいます。中国をはじめとした海外の工場の稼働状況の悪化、輸入停止などによって、建材や住宅設備の調達ができず、作業が進まない事態が増えています。工期の遅れや未完成での引き渡しなど、トラブルの原因になりかねないので、注意が必要です。

宅配ボックスと備蓄

オンラインでのショッピングや生活用品の確保は、今や必須。感染症予防や外出時の受け取りに対して「宅配ボックス」があると便利です。また、パントリーを充実させて備蓄意識を高めれば、不要不急な外出を抑えるための対策となり、また災害時にも活躍させることができます。

リモート対応の家づくり

コロナ禍の中で多くで取り入れれたのが、テレワークやオンライン授業などの「リモート生活」。通信環境の整備もさることながら、防音性や家族との距離感、ワークスペースの数の確保など、さまざまな対応が必要です。これらは、事態終息後も新しいワークスタイル・学習スタイルとして残っていく可能性が高いので、今のうちに整備して置くことが得策なのかもしれません。

新しい生活様式に順応するチャンスに

そもそも、働き方改革は2016年から政府によって推し進められていて、今の事態をきっかけにその加速度が増したという側面も見受けられます。終息後もテレワークやオンライン活動については、さらに進化していくことも予想されます。キッチンの造りや家事動線についても「ママが楽になる」ものから「家族で家事がシェアできる」ものへ考え方が変わり、ネットショップに対応し災害時の備えも、これからの時代の必須項目になるでしょう。「今が変わる大チャンス」として前向きに捉えて進むことも、必要なのかもしれません。

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