家ができるまでのスケジュールと住宅用語ミニ辞典①

ガイド03 家ができるまでのスケジュールを把握しよう!

家が完成するまでには、多くの段階をクリアしていく必要があります。

工事の期間は、通常は3~6ヵ月程度。

完成予定の時期が決まったら、それから逆算して具体的な計画を立てていきましょう!

ライフスタイルや条件、家づくりの内容によって変わっていくので、あくまで目安としてチェックしてください。

コンセプトの設計・情報収集

家族でまず、どんな家にしたいか要望を話し合い、情報を収集します。情報は雑誌やインターネット、口コミなど、幅広く。着工の1年半くらいまえから、早めに準備しておくことが理想です。

資金計画

自己資金とローン返済の可能額を明確に。借りられる金額ではなく、無理なく返せる金額を算出することが大切です。困ったときは、ファイナンシャルプランナーなどのプロに相談を。

土地探し・敷地調査

不動産業者や施工会社から紹介してもらうのが一般的。土地によって建てられる内容も異なってくるので、しっかり確認を。現地には、曜日や時間帯を変えて何度も足を運んでおくことがトラブル回避につながります。

施工会社の検討

集めた情報を基に施工業者を絞り、見積もりをお願いします。どの業者も同じ条件で依頼することが必要です。工期やアフターサービス、保証期間などのチェックも忘れずに。

施工会社決定

プランや見積もりをもとに、依頼先を決定。慌てると後悔の元なので慎重に。担当者との相性も家づくりに大きく影響される部分なので、この機会にしっかりと見極めて。

実施設計・見積

細かい部分までしっかり把握し、疑問点を残さないように気を付けましょう。本体工事費とは別に、キッチンや冷暖房などの別途工事費がかかる場合があるので気を付けて。

契 約

すべてに納得したら工事請負契約取り交わします。後々のトラブルを避けるためにしっかり確認を。

着工~竣工

いよいよ着工へ。地鎮祭や上棟式など工程も多いので、しっかりとチェックを。できるだけ足を運んで、その目で直接確認するのをオススメします。

引き渡し・入居

引っ越した後に不具合が見つかる場合も少なくないので、すぐに対応してもらえるように施工業社と信頼関係を築いておくことも大切です。

 

家づくりは日々進歩しています。最新の情報を見逃していると、恩恵に預かれないことや、不利な状況になることも……。

ここでは、今さら聞けないワードからトレンド用語まで解説していきます!

気密と断熱

外からの熱を伝わりにくくすることを「高断熱」、外からの空気を通すスキマをなくすことを「高気密」と呼ばれています。どちらも外気との関係性を断つことで空調効率が良く、快適な室内温度を保つことができます。また、気密性が高いと空気の入口・出口が限定されるので、窓を開けた際の換気の性能も高くなります。

長期優良住宅

よく聞くワードですが、その名の通り、「長期にわたって安心、快適に住み続けることができる家」のこと。また、その認定制度のことです。省エネや耐震性、維持管理や保全などの条件を満たしていれば申請できます。新築だけでなく、増改築を行う場合にも認定を取得することができるようになっています。税制面や控除などのメリットも多いので、積極的に取り組んで行きましょう。

外皮性能

建物の断熱性能のこと。ZEHを推し進める中で「強化外皮基準」をクリアすること、つまり高断熱化も重要です。室内の温度差で生まれるヒートショックはもちろん、結露から生まれるカビがダニを発生させ、ハウスダストの要因になることも。北海道や九州など地域によって基準値は異なりますが、基準よりワンランク上の外皮性能を備えることが大切です。

HEMS

HEMSとは「Home Energy Management System」の略です。 つまり、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムです。 家電や電気設備とつないでネットワークすることで、電気使用量を「見える化」したり、一元管理で節約することができます。また、自動制御や遠隔操作を行ったりすることも可能です。

ZEH

ZEH(ゼッチ)とは、「Net Zero Energy House」の略。高い断熱性能をベースに、省エネ性能の高い機器を使い、太陽光発電などによる「創エネ」を組み合わせることで、住まいのエネルギー消費量を抑えることを目指した住宅のことです。「使うエネルギー」より「創るエネルギー」が上回るように、国が推進しています。
 もちろん、光熱費は抑えられるし補助金の対象にもなるので、お得なことは間違いありません。工務店さんと相談して、時代にあったZEHの家づくりを目指しましょう!

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