〈2020年〉馬場住宅 S邸

日々の生活に心地よく寄り添う機能と質感

■新築
■家族構成:4人(子ども2人)
■敷地面積:208.57㎡(63.09坪)
■延床面積:134.72㎡(40.75坪)
・1F/99.80㎡(30.19坪)
・2F/34.92㎡ (10.56坪)
■施工期間:約4.5ヶ月


家族みんなが暮らしやすい、笑顔あふれる、S邸。やさしい木の質感を活かした住まいは、「ZEH」という高性能住宅でもあり、エネルギー効率に優れた機能が温もりのある空間を実現する。家づくりにおいて、Sさん夫婦がまず大切にしたのが、体の不自由な長女が車椅子でも快適に生活できること。仕切りの段差をなくしてフラットな空間にし廊下の幅を広くするだけではなく、普段長女がくつろぐ和室は抱え上げるのに無理がないよう通常より10cm高い小上がりに。「毎日のことだからこそ、ちょっとした負担が減るだけでとても楽になります」とご主人も満足の様子。スペースを広く使えるように、あえてキッチンカウンターは設けなかったことで、よりリビングと一体感のある空間に。吹き抜けの2階廊下部分には窓とベランダを付けることで、上下の窓から充分な採光が得られている。そして家のところどころでふと目に留まるのが、木目の模様だけではなく、ありのままの木の形を活かした建具や装飾。美しい木の質感を残した一枚板の収納扉や、まるでそこから伸びているような階段の手すりなど、随所に木の生命力が感じられ、同時に高い技術力も実感できる。「リクエストした以上のものに大工さんが仕上げてくれて。見学で訪れるたびに驚かされました」とSさん夫婦も笑顔。新居が紡ぐ日々の生活の幸せが、明るい未来へとつながっていきそうだ。

1.ありのままの木の形を活かした階段の手すり。大きな窓からも自然光が 2.2階吹き抜けにもあえて曲線を残す 3.玄関・リビングにつながる和室は、大きく開けて行き来もスムーズ 4.玄関正面は、防犯性・安全性を考えて目隠しの壁に。玄関脇の植栽も、安らぎを演出 5.キッチン幅に合わせて上下に収納を確保 6.洗面所と風呂場は、長女を無理なく介助できるゆったりスペース。和室とつながり、生活動線のこだわりが感じられる

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